本県は、来年度からはじまる次期教育振興基本計画の策定に向けた検討を進める過程で、様々な方々との「対話」を重視して参りました。特に、昨年初めて高校生等が知事に対して提言を行う「次世代総合教育会議」を開催したほか、大学生や若年・中堅の教職員等からも様々な教育についてのご意見を頂戴する取組を実施しております。そのなかでも多く頂戴したご意見は、「授業改善や学級運営等でのICTの効果的な活用の可能性」をあげるものです。
県としてもICTの活用の重要性を捉え、例えば本年、学習支援プラットフォーム「高知家まなびばこ」において、学力調査等のスタディ・ログをダッシュボードの形で示すことで個別最適な学びや自己調整学習につなげる機能を導入し、県下に展開をする予定です。また、新規不登校児童生徒数の割合の前年比減という結果に寄与した、気持ちの変化の兆し等の早期把握につなげる「きもちメーター」の活用も一層促進して参ります。他にも、県が運用する市町村立・県立学校の校務支援システム等も活用しながら、教員の業務効率化も進める予定です。
生成AIも発展する昨今、子供たちが誰1人取り残されず、「高知家」の一員として「人ならでは」の力を育むことを目指して、本年も全力で取り組んでいくとともに、その取組の様子をしっかりと発信して参ります。