第4期群馬県教育振興基本計画「群馬県教育ビジョン」を現在策定中です。誰もが生まれながらに持っている「エージェンシー=自分の人生と周りの社会をよりよくしようとする意思・行動の原動力」を発揮して、自ら学びをつくり、行動し続ける人を育てる教育を目指します。
教育ビジョンでは、子供たちを「一方的に教えられ、守られるだけの存在ではなく、ともに社会を創っていく主体」と捉えます。子供の発想や自己決定が大切にされることが求められます。自分で決めるということは、習慣づけないとなかなかできません。それぞれの年齢や状況に応じて、子供を信じて、子供に任せ、主体性を引き出していくことが肝心と考えます。
先の見えない時代にあって、大人は子供のために先回りして、彼らの進む道を定め外れることがないように心を配ってきました。しかし、よかれと思ってしてきたことが、子供たちの主体性をそいでしまっているのかもしれません。先が見えないからこそ、そのときそのとき、自分で考え、自分で決めて、動き出す。その結果、人や現実とのバッティングが起きたら、対話し互いによい道を探る。そうした力が求められます。
家庭も学校も子供たちのため全力でがんばっています。もっと自信をもってよい。そのことが子供を信じて子供に任せることにつながります