昨年6月に閣議決定された国の新たな教育振興基本計画では、「持続可能な社会の創り手の育成」と、「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」がコンセプトとして示されました。
本県では、予測困難と言われる時代に、子供たちが将来個性と可能性を生かして社会で活躍できるよう、発達段階に応じたキャリア教育を推進するため、昨年、県内の公立中高生、大学生、社会人及び企業を対象にアンケート調査を実施しました。この結果を踏まえ、学びを将来へとつなぐ系統的なキャリア教育を推進して参ります。
昨年4月、「千葉県不登校児童生徒の教育機会の確保を支援する条例」が施行されました。本条例の趣旨を踏まえ、不登校児童生徒の将来の社会的自立に資するよう、学校、市町村、フリースクール等の連携を深め、児童生徒の状況に応じた支援策を総合的に推進して参ります。
子供たちの可能性を広げる施策を進める上で喫緊の重要な課題は、教員志願者の確保です。大学1年次からの学校現場体験など大学や民間企業と連携した取組を一層充実させるとともに、校務のデジタル化など教員の負担軽減に取り組み、子供たちだけでなく教員のウェルビーイングの向上を図ることで、全ての児童生徒が安心して学べる環境づくりを推進し、本県の未来を担う人材を育成して参ります