本県は、2022年3月、新たな教育大綱と教育振興基本計画を策定し、本県の未来を担う「有徳の人」の育成を進めています。
「有徳の人」とは様々な諸課題を自分の課題として考え、価値観や多様性を尊重しながら新たな価値を創造できる人、言い換えれば「探究できる人」と考えております。
近年、新型コロナウイルス感染症、自然災害や気候変動、急変する社会経済情勢など、予測困難な時代が到来しています。こうした時代を生き抜くためには、子供たちが自ら考え、行動する力を身に付けることが重要であり、2022年4月の就任以来、「探究」の推進を本県教育の最重要テーマと掲げ、取組を進めています。そのキックオフとして8月に開催した「探究シンポジウム」では、高校の教員を中心に100名を超える参加者が会場に集まり、先進事例の共有や参加者同士のネットワークづくりを図りました。今後は、教員のスキル向上や支援体制を確立し、探究の一層の充実を図っていきます。
また、人口減少などの環境変化や課題を踏まえ、地域を支える県立高校の在り方について、地域の自治体や産業界などの参画を得て、本格的な検討を始めました。
学校・家庭・地域の協働の下、社会総がかりで施策を展開し、未来の創造に貢献する「探究できる人」の育成を推進して参ります。