本県は、2021年3月に策定された「第2期奈良県教育振興大綱」において、「本人のための教育」を行うことを教育の目指す方向性としています。また、教育施策の基本方針として「奈良の学び推進プラン」を作成し、子供一人ひとりの学びを高めていくために、「学ぶ意欲を喚起する」、「学び続ける態度を身に付ける」、「学びを社会に生かす」ことを重視しています。
そのため、学習指導要領の改訂を踏まえ、子供たちが「習得・活用・探究」の学びのサイクルを生み出せるよう、1人1台端末と電子黒板の活用などICT教育を推進するとともに、授業と学習評価の改革に力を入れています。具体的には、一方的な講義主体の授業形態から、対話型の授業形態に転換し、子供たちが自ら問題を発見し、解決策を提案し実現する能力を涵養するプロジェクト型の教育のさらなる重点化を目指します。
またこれまでの学習評価を見直し、子供たちの学習に取り組む姿勢や取り組んだ内容を観点別に評価することにより、子供たちに対する指導の個別化と学習の個性化を図り、新たな時代に対応した教育の展開に努めています。
本年も引き続き、関係機関と連携を深めながら、子供たちの夢を育み、夢を実現できる教育を推進できるよう、奈良県教育の質向上に取り組んで参ります。