これからの時代を生きる子供たちには、自分の長所や可能性を認識し多様な人と協働しながら、自分らしく豊かに生きていく力や、持続可能な社会の担い手となる力を育むことが大切です。そのため、自己肯定感を高める取組や、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな身体」の一体的な育成、自ら学び続ける姿勢を身につける教育が重要です。これらを進めるため、すべての子供が安心して学べる環境を整えていくことが大事です。
本県では、いじめ問題への対応について、相談しやすい環境づくりとして学習端末の活用や家庭との連携を進め、学校では迅速・確実な対応に取り組んでいます。今後、道徳教育や人権教育をはじめ、教育活動全体を通して、「いじめをしない、させない心」を育むとともに、いじめの正確な認知、適切な対応を進めます。不登校児童生徒への支援として、スクールカウンセラー等の専門人材の増員や、高校段階の生徒に学習支援等を行う県立教育支援センターの設置に向けた取組、メタバース(仮想空間)での交流などに取り組んでいます。義務教育の学び直しを行う夜間中学を県立で設置、運営することとし、2025年度の開校をめざし市町と連携し準備を進めています。
本年も、子供たちが人生100年時代を自分らしく豊かに生きていける力を育むため、全力を尽くして参ります。