昨春、小・中学校に続き、高等学校においても新学習指導要領が年次進行で実施となりました。コロナ禍で急速に整備が進んだICTを基盤として、すべての子供たちの可能性を引き出す「個別最適な学び」と、「協働的な学び」の実現に向けた、令和の新しい時代の教育が本格的にスタートしました。
本府では、新しい時代の学びを実現するため、京都の文化財や企業等と連携した課題解決型学習に取り組むとともに、ICTを活用した学習支援やICT教育の人材育成を行う拠点として、「京都府デジタル学習支援センター」を開設しました。ICTの活用能力や授業における効果的な使い方など、教員の資質向上の取組などを進めております。
来年度には、ICTを活用し、子供たち一人ひとりの学力の伸びや非認知能力を分析し、指導に生かす「京都府学力・学習状況調査~学びのパスポート~」を本格実施することとしており、本調査を通じて、学力の向上を図って参ります。
こうした取組とともに、すべての子供が「包み込まれているという感覚」を実感し、「自己肯定感」を高められる教育環境を整えていくためには、学校、家庭、地域をはじめ、社会総がかりで取り組むことが不可欠です。そのため皆様と手を携えて、新しい時代の教育の実現に向け、全力を尽くして参ります。