本県は教育の総合的な指針である「かながわ教育ビジョン」に基づき、自己肯定感を基盤とした「思いやる力」「たくましく生きる力」「社会とかかわる力」の育成を教育目標としています。
長期化するコロナ禍で、子供の心身の不調や貧困、ヤングケアラーなどの課題が顕在化し、子供たちの抱える困難が複雑化・深刻化していることから、心理や福祉の専門人材であるスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置拡充など教育相談体制の充実を図ってきました。
また、県立高校では、学習指導要領で求められる探究的な学びに必要なデータの整理・分析や、資料作成などのICTを活用した学習を充実させるため、個人所有による1人1台端末を導入し、情報活用能力や問題発見・解決能力などの資質・能力を育成してきました。
今後も、学校の感染防止対策を継続するとともに、自ら声を上げない、相談できない子供たちをサポートする新たな仕組を検討するなど、学校を支援のプラットフォームとすることで、コロナ禍で顕在化した様々な困難を抱える子供たちへの対応を強化していきます。
併せて、引き続き、ICT機器の活用などの取組を推進していくことで、どのような時代、社会の中でも、子供たちが「生きる力」を身につけることができるよう、教育の質の確保や学びの充実に取り組みます。