本県では、2015年に策定した「第6次山形県教育振興計画」に掲げた基本目標「人間力に満ちあふれ、山形の未来をひらく人づくり」を柱として各般の教育施策を展開するとともに、新学習指導要領に先駆け、各学校において、児童生徒の主体的・協働的な学びを進める探究型学習に取り組んで参りました。
コロナ禍により、GIGAスクール構想が前倒しされ、県内の小中学校では児童生徒の1人1台端末と各学校のネットワーク環境等がほぼ整備されました。県立高校では、デジタル教材等を活用した授業のための大型提示装置の整備が完了し、今年度中に全生徒への貸出し用端末を配備することとしております。
今後は、これらのICTも活用しながら、2021年1月の中教審答申で示された「個別最適な学び」と「協働的な学び」を推進していく必要があります。県内の状況を見ると、義務教育段階におけるICTの活用は、市町村によって差があるため、効果的な実践事例を紹介しながら、活用の促進を図って参ります。
さらに、オンラインを活用した教員の英語指導力向上や県立高等学校のモデル校における海外との遠隔交流事業により、グローバル人材の育成に取り組みます。
予測困難な時代の中で、広い視野と高い志を持って山形の未来を切りひらいていく人材の育成にまい進して参ります。