昨年は、GIGAスクール構想の推進により、教育現場におけるICT環境の整備と活用が急速に進みました。1人1台端末を活用した個別最適・協働的な学びや、臨時休業時のオンライン指導など、ICTによる新たな学びが広がりつつあります。
こうした技術革新の進展やコロナ禍による学習環境の変化に加え、人口減少の加速化、多様性や国際的社会課題に対する意識の高まり等の社会変化を踏まえた教育施策の変革が求められています。
現在、本県では、2022年度から2025年度までを計画期間とする次期教育振興基本計画の策定を進めています。その中では、加速する社会変化を柔軟に受け止め、地球規模の諸課題を自らの課題として考え、人それぞれに異なる価値観や特性などの多様性を尊重しつつ、コミュニケーション力を発揮し、協調して新たな価値を創造できる力を育む教育を推進することとしています。
様々な事情を抱える児童生徒の学びの保障、先端技術の進展にも対応できる生涯を通じた学びなど、新たな時代に求められる教育施策を展開して、誰もが人生の夢をかなえ、幸せを実感するための基盤となる「誰一人取り残さない教育の実現」を目指して参ります。