この4月から高等学校においても、年次進行で新しい学習指導要領の実施がスタートします。本県では、新学習指導要領が掲げる「社会に開かれた教育課程」という理念のもと、ふるさと教育を着実に進めております。
特に今年3月までに、すべての県立高校が、「実施計画書」及び「体系図」を作成し、ふるさと教育をさらに推進させることで、生徒たちの地域課題に対する関心や探究スキルは確実に向上していくものと考えております。また、本年は、市町教育委員会との連携のもと、小中高の発達段階に応じた切れ目のない体制づくりを進め、ふるさとを担う志や人材の育成に取り組んでいきます。
あわせて、ICT教育についても、一層の強化を図ります。過疎地域や離島を多く抱える本県にとって、小中高に整備された1人1台PCの利活用は、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図るとともに、地理的な制約を解消するチャンスです。教員のICT活用指導力を向上させるとともに、教室や学校、学科の枠を超えた多様な学びのネットワークを構築し、教育活動の充実や学校の魅力化につなげます。
今後、コロナ禍で直面したような予測困難な社会の中においても、子供が新たな時代を生き抜く力を育てるため、学校・家庭・地域が手を携え「教育県長崎」の確立に努めて参ります。