コロナ禍は、家庭のあり方・学校のあり方を大きく変えました。修学旅行や学校祭などの学校行事や部活動も工夫しながらとはいえ、未だ大きな制限の中で行っています。本来、コミュニケーションが活発となる喫食時においても黙食が続いています。
臨時休業時等においても、近年、急速に整備を進めてきたICT環境を利用したオンラインでの学習支援を行えるようになったなど、「学びの継続」は担保できているものの、新型コロナウイルス感染症は、様々な形で大きな影響を子供たちに与えています。
家庭環境の多様化が一層進んだことや、夢や希望が持ちにくくなり生きることへの不安が増長している中、子供たちの生命を育む教育や安心・安全を守る活動を、学校のみならず、家庭や地域、関係機関と連携・協働して行っていく必要性が増してきています。
こうした状況の中、本県においては、地域を題材にした探究学習である「ふるさと」教育、その基盤となり、かつ、教職員の働き方改革にも資する「ICT」の活用に加え、「いのち」の教育を教育施策の柱として、各課が連携して、子供たちのSOSを漏れなく、迅速にキャッチし、適切に対応する体制を構築するとともに、自他の「いのち」を尊重する態度・姿勢を育む教育、「いのち」の豊かさを育む教育を推進して参ります。