群馬県前橋市教育委員会は、新型コロナウイルスの感染拡大による休校措置解除後も自宅学習支援の必要性が高まっていることを受け、8月31日までの期間限定で、市内の全22中学校の3年生を対象にアダプティブな対話式ICT教材「すらら」を導入した。自宅学習が急速に広がり、タブレット端末の需要が高まる中、全中学生にタブレット端末を支給するのは困難であることから、高校受験をひかえた中学3年生が今回の対象となった。
同市教委事務局総務課の清水亮介主任は「同教材は学習範囲を個別に指定でき、今年度の予習も可能にするなど中学3年生にとって休校中の遅れを取り戻すのに適している。この検証結果を同市のGIGAスクール構想につなげていきたい」と語る。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年7月13日号掲載