長崎県五島市教育委員会は、小学校における学習支援ツールとしてコミュニケーションロボットを活用。三菱総研DCSや日本サード・パーティと協力し、市立奥浦小学校で2019年9月24日から2020年2月28日まで実証実験を行った。
実証実験ではソフトバンクロボティクスの小型の二足歩行ロボットを使用。声認識や画像認識機能を駆使して人間的な動作を行い、児童の前向きな気持ちを引き出すことで、学習への参加や継続を促すとともに、教員の負担軽減につなげた。
実証実験後の児童へのアンケートでは、ロボットを使った授業は95%の児童が「楽しい」と回答。97%の児童が「もっとロボットと一緒に勉強したい」と答えている。英語など苦手な領域に対し、もっと積極的に取り組もうとする回答が見られたほか、ロボットを友達のように捉え、機能面の制約を受け入れ、工夫しながら接する様子がうかがえた。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年6月1日号掲載