金沢工業大学とNTT西日本は、2019年3月に「Society5.0社会に向けた次世代教育環境の構築に関する連携協定」を締結した。この取組をさらに発展させるため、ビッグデータを解析するデータサイエンティストの育成が急務として、両者が連携した「コーオプ教育」を実施することに合意。データサイエンティスト養成を目的として産学協同教育実施に関する協定を4月7日に締結した。
NTT西日本の企業技術者を「実務家教員」として招聘し、実務経験に基づく講義を実施。同社が持つ最先端のデータ解析技術を、実際の業務に従事しながら実践的に学ぶ「KITコーオプ教育プログラム」を2020年度から開始する。この取組は世界産学連携教育協会(WACE)の世界標準コーオプ教育(CWIE)に準拠した国内初の試みとなる。
同大学の学生は全8回のNTT西日本による寄附講座を受けた後、NTTマーケティングアクトの「LINKSPARK Voice Of Customer Support Center」で約4か月間にわたって従事。AI音声認識技術やデータ解析技術を活用した分析・コンサルティングビジネスを実践的に学ぶ。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年5月11日号掲載