大阪府東大阪市の近畿大学は、超デジタル社会で必要とされるICT技術の教育方法とICTを活用した教育に対応する「ICT教育部門」などを研究する、18番目の研究所となる「情報学研究所」を4月1日に開設した。
「ICT教育部門」のほか、Society5.0を構成するサイバー空間に対応する「知能システム部門」、フィジカル空間に対応する「実世界コンピューティング部門」、サイバー空間のセキュリティ確保などを調査研究する「サイバーセキュリティ部門」の4分野からなる。「ICT教育部門」は研究成果を教育活動にフィードバックすることで、AIなどの高度なICT技術を活用できる人材育成につなげる。
また、同大学内の附属研究所や学部・大学院、民間企業や自治体との連携を重視し、「大学内特区構想」の実現を目指す。例えば、企業による産学連携プロジェクトの社会実装や、ICTを活用した高等教育改革案の提言など、その研究対象は多岐にわたる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年5月11日号掲載