SAS Institute Japan(以下SAS)と、伊藤忠テクノソリューションズ(以下CTC)は、データ・サイエンティスト育成支援の一環として、「第2回和歌山県データ利活用コンペティション」にデータサイエンス教育プラットフォームを提供することを9月12日、発表した。
本コンペティションでは、高校生・大学生がデータによる社会課題「高齢者が活躍できる社会づくり」「UIターン就職・若者の定住促進」などの解決に取り組む。SASとCTCは和歌山県の取組に賛同。昨今、重視され始めている企業の実データを使用したデータサイエンス教育においては、教育現場の負担を最小限にしつつ、セキュアで一貫性のあるオープンなデータ分析環境が求められていることから、共同でコンペティションのためのデータ分析環境を提供。コンペティションの参加者は発表のために必要なデータを自由に取り込んで、簡単な集計、基本的な統計解析、より高度な機械学習手法までをビジュアルなインターフェースで分析できる。両社はオープンデータを使用した分析パターンのサンプル集も提供し、より高度なデータ分析に興味を持つ大学生・高校生を支援する考えだ。
本プラットフォームは、CTCのIaaS型クラウド「TechnoCUVIC」上でSASの最新AIプラットフォーム「SAS Viya」が稼働するもの。セキュアで拡張性が高く教育現場の柔軟なニーズに対応。プログラミング言語が使えない学生でもビジュアルインターフェースを使ってデータ分析ができる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2018年10月1日号掲載