室内木製ドア用指挟み防止スクリーン「指はさまんぞう」(セイキ販売(株))は、蝶番のあるドア吊元の隙間をカバーして指挟み事故を防ぐ。扉の開閉に合わせてスクリーンが動き、引き出されたり巻き取ったりしながら、隙間をガードする。
同製品の本体は耐久性に優れるアルミ製、スクリーン部は汚れにくく耐久性にも優れたポリエステル製。ドア内側に取り付ける「可動タイプ」と外側の「固定タイプ」各1つで1セットとなっている。両面テープと釘の施工だけで、簡単に既存のドアに取り付けることができる。
本体カラーはブロンズ、ステンカラーの2色。ブロンズの場合はスクリーンがブラウン、ステンカラーの場合はベージュとなる。
小学校や保育園、児童館など子供が通う施設で導入されており、主に個室トイレや教室入口で利用されている。
同製品は同社が全国展開する店舗「住まいのさわやかショップ」で取り扱われている。
詳細=www.seiki.gr.jp
大半の指挟み事故は手動ドアで発生
平成29年度、東京消防庁が都内の救急搬送状況を分析した結果、ドアや機械、鉄道車両の戸袋に挟まれる事故により平成27年度中に1859人が救急搬送されていることが分かった。年齢層別では0~4歳が最も多い。
平成23~27年の5年間に起こった子供(0~12歳)の指挟み事故の発生原因は「手動ドア」が最も多く、932人が救急搬送された。発生場所は身近な場所が多く、自宅や店舗、学校など多岐にわたる。
はさまれ事故の大半は、吊元に手を掛けている際に起こる。自分でドアを閉めて指を挟んでしまうよりも、誰かがドアを閉めた際に指を挟んでしまうケースがほとんどだ。吊元は簡単に大きな力がかかってしまうため、思わぬ大怪我にもなりかねない。
実際に、平成17年には小学生が学童施設内のトイレで指を挟まれ、右手親指の第一関節部から先を切断するという事故も起こっている。身近な環境の安全対策が求められる。
※「救急搬送データからみる日常生活事故の実態(平成27年)」
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2018年7月23日号掲載