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教育委員会

「未成年者と保護者のスマホの利活用における意識調査」フィルタリング活用など提案<デジタルアーツ>

2018年4月23日

8割がLINE使用 女子高生はインスタ

調査の結果が報告された

調査の結果が報告された

デジタルアーツが実施した「未成年者と保護者のスマートフォンの利活用における意識調査」によると女子高校生のスマートフォン利用時間は5・6時間で前回より0・5時間減少した。1日の利用時間帯は18~21時が73・1%で最多。小学生は男女とも21時から24時の使用が40%台で、3割程度だった前回より伸びている。

使用頻度の高いSNS・動画アプリは、子供全体はLINEが1位で前回より8・5ポイント上昇の82・4%。Youtube、Twitter、Instagram、ニコニコ動画と続いた。

フリマアプリは高校生のメルカリの利用率が高く、女子46・6%、男子35・9%。動画アプリに女子高校生の約8割が投稿しており、最も多い内容はプライベートで友人と一緒の時の写真・映像で61・8%。芸能人・有名人の写真・映像37・3%などが続いた。投稿理由は親全体・子供全体ともに自己満足の場が最多。

子供の約4割が裏アカウント所有

初調査の裏アカウント所有率は、子供全体が39・6%、親全体が34・6%。女子高校生の所有率は68・9%と最も高く、複数所持は41・7%だった。その理由は、「誰にも知られたくない感情が言えるから」と「趣味が合う仲間と深く繋がれるから」が35・9%、「ストレス発散に言いたいことが言える」が26・9%で上位。女子高校生では「趣味が合う仲間と深く繋がれるから」が53・5%と目立った。

コミュニケーション手段は、家族や友達相手では親子ともLINEが最多で、電話やリアルな会話を上回る。子供全体の約4割がネット上の友達とやり取りをしたことがあると答え、使用アプリはTwitterが最多。ネット上の友達と「会ってみたい」「会ってみたことがある」のは子供全体の約半数。女子高校生では67・6%だった。

子供(9歳以下)に何らかの専用端末を持たせている親は58・1%。理由は「子供にせがまれたから」が38・5%で最多。「自分が他のことで手が離せないから」「子供と一緒に遊ぶため」が続いた。0~6歳の母親では「公共の場で静かにさせるため」が3割超。調査は1月31日~2月4日にインターネットで実施。有効回答数は10~18歳の子供618、親618の計1236サンプル。

出会いの危機感の低さ 小学生への啓発が課題

兵庫県立大学准教授の竹内和雄氏は結果を踏まえ、小学生のスマホやネットの使用率が特に上昇しており、ネット上で知り合った友達に女子高校生の23%が実際に会うなど、出会いについての子供たちの危機感が低いことを指摘。

家庭では親子の対話やフィルタリングの活用、学校では子供たちによるスマホ活用ルールの設定や啓発動画の作成などで危険を避けることを提案した。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2018年4月23日号掲載

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