東京都教育委員会は学校教育の質の維持向上を図ることを目的に「学校における働き方改革推進プラン」を策定した。当面の目標は「週当たりの在校時間が60時間を超える教員をゼロにする」。①在校時間の適切な把握と意識改革の推進、②教員業務の見直しと業務改善の推進、③学校を支える人員体制の確保、④部活動の負担を軽減、⑤ライフ・ワーク・バランスの実現に向けた環境整備の5点を柱に総合的な対策を実施する。
都立学校スマートスクール構想として、教員の授業準備や成績処理など校務の軽減や授業の質の向上に資する実証研究を進め、その具体化を検討。また、部活動指導員が学校職員として新たに位置づけられたことから、当該指導員を全都立高校に配置し、顧問教員の負担軽減を図る。小中学校においてはICT機器を活用した業務の効率化を目指す区市町村教育委員会に対して「統合型校務支援システム」などの導入を支援する。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2018年3月5日号掲載