本県は県政の基本理念｢富国有徳｣の下、教育分野の目標に、個人として自立し多様な価値観を受け入れながら社会の一員として活躍できる｢有徳の人｣育成を掲げています。その具体化を図る教育振興基本計画は、新学習指導要領の実施に向け、Ｓｏｃｉｅｔｙ5・0やＳＤＧｓ、多文化共生の動きなど社会情勢の変化も踏まえ、着実に取組を進めております。
近年は外国にルーツを持つ児童生徒が急増しています。昨年秋に補正予算を組み、日本語指導担当の非常勤講師70人の増員や支援員養成研修の開催など支援策を講じました。来年度も更に拡充を図り、国籍を問わず誰もが将来の夢をかなえられるよう、個々に応じた指導を進めて参ります。
また、昨年のラグビーワールドカップでは、日本の歴史的勝利｢静岡ショック｣を含む4試合が本県で開催され、県内の2万人を超える児童生徒が、国際色豊かなスタジアムで世界レベルの迫力を目の当たりにしました。本年の東京オリンピック・パラリンピックでは本県で自転車競技が開催されます。スポーツの機運醸成はもとより、異文化理解を深め、子供たちには今この時にしかできない体験をしてほしいと考えております。
本年も、一人ひとりの優れた資質を導き出し、育み、伸ばす教育を、家庭や地域等と共に実践し、｢有徳の人｣の育成に取り組んで参ります。
