平成28年3月に策定した「奈良県教育振興大綱」には、「育人(いくじん)~県民一人一人が学び、育ち合い、潜在力を最大限引き出す~」を基本理念とし、生涯にわたる教育についての指針が示されています。
本県では、未来を創る子供たちが生涯学び続け、自立した社会人に育つことができるよう、子供たちの「学ぶ意欲」を育むことに重点を置いています。
「教育は人なり」という言葉がありますが、子供たちの意欲や好奇心を引き出すのは教員です。教員自身が教えることの専門家であると同時に、学ぶことの専門家として、継続的に学び続け、学ぶことを面白いと感じ、子供たちに学ぶ喜びを伝えてもらいたいと思っています。
このため、本県では、生涯学び続ける教員の育成を目指して、採用3年目までの教員が主体的・協働的に学び合う「若手教員育成研修システム」や、中堅教員がキャリアパスを自ら設計して継続的に進める中堅教諭等資質向上研修など、研修システムの改善・構築に力を入れています。
さらに、本年より、県内各大学と連携しながら、小学校教員を志す高校生を対象とする「次世代教員養成塾」を開講します。長いスパンでの計画となりますが、この子供たちが、将来、奈良県の教育を支えてくれる教員に育ってくれることを心より願っています。