仙台市教育委員会は、文部科学省「ICT活用教育アドバイザー派遣事業」の採択先に選定された。同事業はICT環境整備を図ろうとする自治体の要請に応じてアドバイザーを派遣し、ICT機器の段階的な整備やICTを活用した教育の効果検証、校務支援のあり方などの観点から助言が行われる。仙台市には東北学院大学教養学部の稲垣忠教授がアドバイザーとして派遣され、学校のICT活用や環境整備などの助言を受けている。
仙台市のICT環境で課題とされてきたのがタブレット端末の整備の遅れ。PC教室や校務用PCの整備は国の目標水準に達しているが、タブレット端末の整備が遅れていることから「教育用PC1台あたりの児童生徒数」は全国平均値より低い状況となっていた。そこで平成28年度はモデル校となる木町通小学校と鶴谷中学校の2校にタブレット端末を整備。平成29年度から全市立小学校へ各校40台ずつタブレット端末の導入を開始、29年度分の40校への配備は8月までに完了し、平成31年度までに小学校120校への配備を終える予定。小学校への配備が完了した後、平成32・33年度の2年間で全市立中学校にタブレット端末の整備を進める。