本年は、新学習指導要領の趣旨を踏まえ、今後の本県教育の基本理念や施策の方向性を示す次期しまね教育ビジョンを策定する予定であり、これに先駆けて様々な取組を進めています。
第一に、新学習指導要領において三つの柱で整理された資質・能力の育成に向け、2019年度から小・中学校、高校がともに協調学習の考え方を踏まえた授業改善に取り組んでいます。先行する他県の知見も参考にしながら、小・中学校から高校までの学びをつなぎ、子供たちの豊かな学びが実現できるよう、チーム島根として支援します。
また、｢社会に開かれた教育課程｣については、本県が推進する｢教育の魅力化｣により実現していきます。｢教育の魅力化｣は、学校と地域社会が目標を共有し、協働しながら島根の教育をよりよく高めるとともに、子供たち一人ひとりに、自らの人生と地域や社会の未来を切り拓くのに必要な｢生きる力｣を育んでいくものです。この考え方は、新学習指導要領に示された方向性と高い親和性を持つものであると考えます。
島根ならではの豊かな自然や多様な生産活動の体験の場、豊富な知見を持つ先達の存在などの恵まれた教育環境を最大限に活用し、学校と地域が一体となって子供たちを育むこと、そして学校の魅力を一層高めていくことにより、特色ある島根の教育を推進します。
