本年は、長崎県の教育において新たなスタートの年となります。本県は全国に先んじて人口減少と少子高齢化が進行し、若者の転出超過やそれに伴う地域活力の低下が大きな問題となっています。一方で、グローバル化や技術革新など、社会そのものが大きく変化しようとしています。
このようななか、本県では、産業や地域の活性化をはじめすべての基本となるのは、それを支える人材の育成であるという思いのもと、「ふるさと長崎への愛着と誇りを持ち、地域社会や産業を支える人材の育成」、「確かな学力を身に付け、自らの能力を充分に発揮できる人材の育成」「グローバルな視野を持って、地域で行動できる人材の育成」などを柱とした新しい教育大綱「豊かに育て ながさきの子どもたち」が策定されました。
また、この教育大綱を踏まえ、本県の教育施策に関する基本的な計画として、本年4月より5年間を計画期間とする「第三期長崎県教育振興基本計画」を策定したところです。
新たな教育大綱、教育振興基本計画のもと、未来社会を主体的・創造的に生き抜く力や豊かな心を持った人づくり、安全・安心な教育環境が確保された魅力ある学校づくり、地域の教育力を取り込んだ学校の教育活動を支える地域づくりを推進し、我が国や長崎の未来を担う人材の育成に取り組んで参ります。