近年、社会の変化は加速度を増し、将来を予測することが困難となっています。こうしたなか、本県では、教育の総合的指針である「かながわ教育ビジョン」に基づき、未来を拓き、創り、生きることができる「人間力」の育成に取り組んでいます。これは、新学習指導要領において目指す「未来社会を切り拓くための資質・能力」の育成と軌を一にすると捉えています。
新学習指導要領では、社会に開かれた教育課程が重要とされています。これは、地域に開かれ、地域とともにある学校づくりともつながると考えています。本県では、これまで進めてきた全県立高等学校等へのコミュニティ・スクールの導入を平成31年度中に完了し、さらに県立特別支援学校への全校導入にも取り組んでいきます。
また、新しい高等学校学習指導要領の先行実施に伴い、平成31年度から、「総合的な探究の時間」に係る研究に取り組みます。この中で、全般的な研究とあわせて、県立高等学校5校を「SDGsをテーマとした展開に係る研究」の指定校とし、持続可能な社会の担い手に求められる力の研究を進めます。
さらに、県内大学との協働により、小・中学校の学習評価の研究・充実につなげます。
こうした取組により、未来社会を切り拓く人間力の育成に取り組んで参ります。