滋賀県は、2019年3月に策定した「滋賀の教育大綱(第3期滋賀県教育振興基本計画)」で、「未来を拓く心豊かでたくましい人づくり」を基本目標に掲げ、二つの視点を大切にして教育施策に取り組んでいます。
一つ目は「滋賀らしさを生かした学び」です。滋賀県は全小学5年生を対象に、学習船「うみのこ」での宿泊体験学習を実施しており、ふるさと滋賀や琵琶湖の自然を体感し、環境に主体的に関わる力の育成に取り組んでいます。また地域で受け継がれてきた先人の教えである「近江の心」を学び、郷土への愛着や道徳性、地域社会に貢献する心を育んでいます。
二つ目は「人生100年を見据えた学び」です。人生100年と言われる時代をより豊かに生きていくためには、学校教育や家庭教育と併せて、生涯にわたって多くのことを学んでいく必要があります。そして、その学びの成果を地域に生かしていく中で、「人と人」、「人と地域」がつながり、地域への誇りや愛着を深めていくために、生涯学習の振興にも取り組んでいます。
大きな時代の変革期にある中、こうした視点を大切にしながら、たくましさの中に優しさを持ち、未来を拓き、よりよい社会を築いていける人づくりを目指して、引き続き子供たちの「夢と生きる力」の育成に取り組んで参ります。