昨年1月下旬から新型コロナウイルス感染症への対応が始まり、4月には緊急事態宣言が発出される事態となりました。本県も3月から約3か月の学校の臨時休業を余儀なくされ、子供たちの学びや学校生活に様々な影響が出たところです。新型コロナの感染拡大で、世の中全体のデジタル化・オンライン化が進むとともに、ポストコロナ時代の学校教育を支える基盤的なツールとして、ICTの活用は必要不可欠なものとなりました。
本県でも「GIGAスクール構想」におけるハード・ソフト・人材の一体的な整備を進め、1人1台端末の活用により、1人ひとりの特性や学習定着度等に応じたきめ細やかな指導を充実しながら、学力の三要素を養う新学習指導要領の着実な実施を目指します。
中山間地域の小中学校同士が連携して行う遠隔授業を県教委がサポートしたり、地域の暮らしの大切さが改めて注目される状況を踏まえ、高校生が、生まれ育った地域を探求的に学ぶ「信州学」の実践にICTを積極的に活用するなど、様々な取組をとおして児童生徒の個別最適な学びと協働的な学びのベストミックスを図って参ります。
本年も、市町村教育委員会や学校現場等関係者と共通の理解を深めながら、新しい学びのスタイルの定着と新学習指導要領の趣旨の実現に向け、着実に取組を進めて参ります。