東日本大震災から8回目の新年を迎えました。「宮城県震災復興計画」の期間は残り2年となり、復興後の将来を担う子供たちの育成に向け、教育が担う役割は増してきています。また、新学習指導要領について、その趣旨を的確に捉え、円滑な移行を達成しなければなりません。
このような状況を踏まえ、本県教育の指針である「第2期宮城県教育振興基本計画」においては、「社会に開かれた教育課程の実現」をはじめとした新学習指導要領の理念を随所に取り入れております。
同計画に基づき、より質の高い幼児教育を目指す「学ぶ土台づくり」の推進、県立高等学校の今後10年間の方向性を示す構想の策定、教科指導におけるICT活用に向けた環境整備、小・中学校、高等学校を通じた英語教育の充実など、様々な対応を図っております。また、教員が児童生徒と向き合う時間を一層確保できるよう、学校における働き方改革にも取り組むなど、新学習指導要領の全面実施に向けた具体の準備を進めて参ります。
新学習指導要領の視点である「主体的・対話的で深い学び」は本県独自の取組である「志教育」の目指す姿に通じます。平成22年に始めた「志教育」は10年目の節目を迎えます。多様な個性がさらに輝くよう、高い志と豊かな心を持った人づくりに向け、決意を新たに邁進して参ります。