本県に未曾有の被害をもたらした「平成28年熊本地震」の発生から、早いもので1年8カ月余が経過しました。現在、被災された方の生活再建と被災地の創造的復興を目指し、引き続き取組を進めているところです。
学校施設については、学校数ベースで約72%(平成29年11月末時点)が復旧し、被害の大きかった学校施設の復旧工事も本格化しております。
一方で、被災した児童生徒等の心のケアや学習支援体制の充実、通学が困難となった児童生徒の通学手段の確保、県民の心の拠りどころである熊本城や阿蘇神社等をはじめとした文化財の復旧・復興など、今後中長期にわたる対応が必要な課題も多く、引き続きこれらの取組をしっかりと進めて参ります。
さて、本県では昨年度末に、こうした熊本地震からの復旧・復興の動きも踏まえた教育大綱を策定しました。
本大綱では、「子供たちの『夢』を育む(熊本の人づくり)」と「『夢』を支える教育環境の整備」の2本の柱を中心に、本県が取り組むべき教育施策の基本方針を示しています。
先が予測しにくい難しい時代ですが、この大綱に基づいて、子供たちがそれぞれに夢や希望を持ち、自分の力で道を切り開き、自分らしい生き方を模索できるよう、本年も教職員や関係機関と一丸となり取り組んでいきたいと考えております。