「人間力に満ちあふれ、山形の未来をひらく人づくり」を基本目標とする第六次山形県教育振興計画は、今年で4年目を迎え、10年を見通す計画の前半を総括し、後半の一層の充実に向けた方策を明確化していく時期となります。こうした時期にあって、今年重点的に取り組む2点をご紹介いたします。
「1つ目は、社会を生きぬく基盤となる確かな学力の育成です。本県では、変化が激しい社会を生きる上で必要な課題解決能力を育成するため、小・中・高を通じた探究型学習を推進しています。その一環として、今年4月に、県内3つの高等学校に探究科を設置し、さらに3つの高等学校に普通科探究コースを設置します。その中で、教科の枠を越えた探究型学習や、より発展的な内容の専門教科(理数・英語)の学習等を通じ、大学入試制度改革も見据えつつ、社会の変化に対応できる学力を育成していきます。2つ目は、高い志を持ち主体性・協働性を発揮し、新しい価値を創造していく起業家的資質・能力や挑戦意欲を育てる取組です。小学生を対象に、各地域の特性や学校規模に応じた実践プログラムの開発や、特色あるカリキュラム実施に向け教員を支援するアドバイザーの配置等を含めた予算要求を行っています。これらの取組を展開しながら、社会の変化に対応し、山形の未来をひらく人づくりを一層進めていきます。