尼崎市教育委員会は新学習指導要領の円滑な実施に向けた教育環境整備に着手する。現在整備内容を検討中で、2020年3~6月に調達する考えで、総額で4億円弱の整備を見込んでいる。
学習系はパブリッククラウドを活用し、校務系はプライベートクラウドとして教育情報と校務情報を管理できるようにする。教員用PCは校務用、授業用を兼用。安全な形で活用できるネットワーク設計を予定している。
全小中学校に無線LAN環境を整備。
児童生徒用端末については現在、1校につき40台前後の整備だが、これに可動式PCを1校につき40台程度追加する。
全教室の大型提示環境については、中学校の未整備教室に整備する。なお小学校は整備済。
本整備に向けて、情報政策課の職員が教育委員会に異動して仕様書を作成中で、12月中に大枠を固める。
機器選定については仕様書を基にした提案を幅広く受け入れ、検討する考えだ。
尼崎市教育委員会では「将来的には学習履歴を分析できる基盤を視野に入れて構築したい」と話した。