尼崎市の教育用コンピュータの整備状況は児童生徒約10人に1台の割合と兵庫県下41市町の中でもワースト10に入る状況です。自治体規模が相対的に大きいことも整備が進んでこなかった要因の一つではありますが、新学習指導要領では小学校にプログラミング教育が導入されるとともに、社会に開かれた教育課程の実施や主体的・対話的で深い学びの実現のためにICTの活用が効果的な場面も多く、今後、計画的にICT環境整備を進めていきたいと考えています。
まずは、校務系システムのリプレイスに向けて校務用コンピュータ及び校務支援システムの基本設計を来年度に行い、再来年度に全面リニューアルする計画です。校務系システムの整備後は順次、学習系のICT環境整備も進めたいと考えています。そのためにも、学習におけるICT活用のイメージを教育委員会において具体化するため、教員のICT活用に対する理解を広げていく計画です。特に、教員の人事異動がほぼ市内で完結している本市では、意図的に、教員に対し先進的な教育環境を見聞きできる環境を作ることが求められます。そこで「実証の場」を提供することなどを通じ、授業改善に強い意欲を持つ学校・教員の熱意と、産業界との連携により、ICT活用のモデル事例を多く創出するなどの取組も進めていきたいと考えています。
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