和歌山県では、本州最南端の串本町における民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」の稼働や、新型コロナウイルス感染症対策や働き方改革に伴う、南紀白浜等でのワーケーション需要の増加など、新しい動きが顕著になってきています。
一方、学校教育に目を移すと、現在の中学校卒業生徒数は、ピークであった1989年3月の半分以下になっております。現在の出生数から推計すれば、15年後にはピーク時の3分の1以下になるという見通しで、学校や地域の活力を、どのように発展させていくかを考えることが急務になっています。
そのような中で、特に高等学校には、生徒の持てる能力を十分に引き出し、地域社会を担う人材を育成するという、大きな責任があると考えています。
そのために、すべての学校が、発展的に新しい学校に生まれ変わるという気概をもって、教員の資質の向上と学校のガバナンスに取り組み、地域の中における役割を自覚し、地域に根ざした取組を、着実に推進する学校でなければならないと思います。
今後も、県教育委員会は各学校と手を携えながら、一つひとつの学校を地域の核となるように育てていきたいと考えています。