本県では、2019年度からの5年間を計画期間とする「山梨県教育大綱」に基づく教育施策を展開しており、今年はその3年目に入ります。
県知事のリーダーシップのもと、特に少人数教育の推進とICT教育の推進に力を入れています。2021年度小学校入学生に25人学級を導入する準備を進め、また小中学校での1人1台端末整備の流れを高校や特別支援学校に拡大し、2022年度入学生から1人1台環境の実現を目指します。
教育環境の向上を目指して取り組む一方で、学校教育の大切な部分は見失わないようにしたいと思います。教育基本法にあるように、「人格の完成を目指し」て行われる教育、「自己の崇高な使命を深く自覚」することを求められる教員。これが学校教育の基本で、何より大切にしなければならないと考えます。
学習指導要領におけるカリキュラム・マネジメントは、学校での生活が子供たちの人格形成にきわめて重要であるとの認識を基礎としている部分が大きいと思います。
学校生活を子供たちと共に過ごす先生方には、毎日の自身の姿勢を通じて伝わる部分こそ教育効果が大きいこと、また教員の資質能力とは集団としての指導力につながるものであってこそ発揮されるものであること、この2点を新しい年も訴えていきたいと思います。