昨年から続く新型コロナウイルス感染症の拡大により、私たちのライフスタイル、特に学び方や働き方などは大きな変革の波に直面しています。教育現場がこのような変革に対応していくには、平時、有事を問わず十分な学びの保障と、新たな時代に対応する多様な学びの場づくりが極めて重要です。
昨年の臨時休業ではICTの強みが発揮され、本県の全ての県立高校でICTによる学習指導を行うとともに、そのうち約4割の学校では同時双方向のオンライン指導が行われました。ICTについては平常時においても、反復学習や遠隔教育等による学習効果が期待できるため、教員が対面で生徒の指導に当たることを基本としつつ、ハード整備や、ソフト活用に係る民間企業と連携した取組、教職員研修の拡充などによりICT活用の環境を整備し、学びの保障と確かな学力の向上に努めております。
また、高等学校の特色化に向けた普通科改革や、最先端の技術を学び技能を高める「実学」の奨励、さらに夜間中学の設置検討を進めることなどにより、一人ひとりの「学びたい」と思う気持ちに応え、最適な学びが得られる環境を整備します。
これらの取組を通じて、ウィズコロナ・アフターコロナの時代でも、未来を切り拓き、夢を実現できる「生きる力」、「学ぶ力」を身につけた若者の育成を進めます。