新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う臨時休業など、緊急時においても、ICTの活用によりすべての子供たちの学びを保障できる環境の実現が求められています。
本県においても、国のGIGAスクール構想を活用し、市町村教育委員会と連携のもと、公立小中学校・県立学校の全ての児童生徒と教職員に共通のドメイン取得を進めるとともに、教職員研修の充実を図ることで、ICT環境を最大限活用する取組を進めているところです。
一方で、本県は南北600㎞にわたる広大な県土に多くの離島や中山間地域を有し、これまで地域の自然や文化を生かした特色ある教育活動が行われてきました。
中でも、小規模校や複式学級などでは,近隣や遠方の学校との交流学習といった、様々な教育が実践されてきています。これらの豊かな教育実践とICT環境の活用が結びつくことで、地理的な課題が魅力に転換され、子供たちの学びが大きく変わっていくことを期待しているところです。このことは、現在、中教審で議論が進められている「令和の日本型学校教育」の構築にもつながるものと考えます。
今後も本県の豊富な教育的資源と伝統・風土を生かし、整備を進めている取組を含め未来の鹿児島,未来の日本を担う人材の育成に向けた各施策を、さらに充実・発展させて参ります。