本県は今年度からの5年間、岐阜県教育振興基本計画(第3次岐阜県教育ビジョン)を実施しております。このビジョンでは、「ふるさとに誇りをもち、『清流の国ぎふ』を担う子供たちの育成」を基本方針に掲げ、所管する県立学校はもとより、市町村立学校においても地域社会と積極的に連携した学校運営や教育活動の展開に努めているところです。
例えば、地域住民が学校の管理・運営の改善・充実に参画するコミュニティ・スクールにおいては、指定を受けた公立学校が2019年4月1日現在、県全体の40・1%となり、全国の14・7%を大きく上回っております。また、地域の魅力を知り、地域の課題を探究し解決に取り組むふるさと教育を小・中・高が一貫して実践し、小・中学生が県有施設で地域の歴史や産業等を体験して学ぶ活動に取り組んだり、高校生が地元企業とタイアップして商品開発を行うなど、地域の活性化に貢献しています。
2020年度から小学校で全面実施される新学習指導要領では、よりよい学校教育を通してよりよい社会を創るという理念を、学校と社会とが共有することが求められています。県内各学校の取組がこれにかなうものとなり、いわゆる地域とともにある学校づくりの実現に結び付くよう、引き続き、県教育委員会として力強くバックアップして参ります。