今般のコロナ禍は学校教育にも大きな影響を与えています。本県は昨年度までに整備したプロジェクターや無線LAN等のICT環境を活用し、すべての県立学校で4月中旬には、オンライン授業を実施することができました。さらに今年度は、県立高校生に1人1台端末の導入を進め、本年1月にはすべての生徒にタブレット端末を配備、小中学校でもGIGAスクール構想に基づき市町村で1人1台端末の導入が進んでおります。
こうしたICT環境は、コロナ禍における学びの保障だけではなく、普段の授業スタイルにも変革を及ぼすものです。1人1台端末により、子供たち個々の状況に応じた課題の提供や助言等が基本的な授業スタイルになるとともに、ICT環境は、新学習指導要領で求められる探究的な学習の推進にも大きく寄与すると考えております。
またこの探究型の学習は、本県が推進する「ふるさと教育」にも通ずるものであり、小中学校での自ら調べた内容を端末で共有し、集団で議論する学習を基礎に、高校では生徒自らがオンラインで、地域企業など外部の機関と協働した新商品の開発や地域活性化策の提案といった学習等にも活用の幅を広げています。
県教育委員会としては、今後も、ICT環境をあらゆる学習の基盤として最大限に活用し、すべての学習活動の改革を推進して参ります。