東日本大震災、原子力発電所事故から間もなく10年となり、大きな節目を迎えます。今後は、震災を知らない子供たちへの震災の教訓の継承が課題となります。また、新型コロナウイルス感染症の影響による新しい生活様式への転換や、GIGAスクール構想による学びの変革など、教育を取り巻く状況も大きく変化しつつあります。
そのような中、風評や人口減少等課題先進地である本県では、課題を抱える地域そのものをフィールドとした体験型・探究型の学習等を通し、子供たちの当事者意識や地域に対する誇り、復興に貢献する志を育む「創造的復興教育」を推進するとともに、昨年秋に開館した東日本大震災・原子力災害伝承館等も活用しながら、震災の継承に取り組みます。
少子化が急激に進む中で、県立高等学校改革前期実施計画に基づく高校の統合や、普通科への医学や教員養成等のコース制の導入等、高校の魅力化・特色化に取り組みます。
現在、有識者や高校生からの意見などを踏まえながら、第7次福島県総合教育計画の策定を進めています。未来を切り拓く子供たちの育成に「ふくしまならでは」の計画を策定して参ります。
本年も、学校現場と思いを共有し、子供たちが安心して心を動かしながら学ぶことのできる教育環境づくりを進めて参ります。