東日本大震災、原子力発電所事故から間もなく9年を迎えます。昨年4月にはふたば未来学園中学校が開校し、本県教育復興のシンボルとして新たな中高一貫教育がスタートするなど、教育の復興は着実に進んでおります。
さて、教育界では本年4月からの小学校での新学習指導要領の全面実施をはじめとした様々な改革が進められていますが、その根底には変化の激しい時代を生き抜く子供たちに、知識や技能だけではなく、自ら考え、判断し、人生を切り拓くことのできる資質や能力の育成があります。
そのような中、廃炉、風評、人口減少等課題先進地である本県では、課題を抱える地域そのものをフィールドとした体験型、探究型の学習等を通して、子供たちの当事者意識や地域に対する誇り、復興に貢献する志を育む「創造的復興教育」を推進しています。また、こうした教育をより一層充実するため、昨年2月に策定した「福島県地域学校活性化推進構想」を踏まえ、今年度からは全ての公立学校に地域の窓口となる地域連携担当教職員を任命するなど、地域と学校が連携する体制を更に強化し、地域に開かれた教育の実現を目指しております。
本年も、学校現場と思いを共有し、子供たちが安心して心を動かしながら学ぶことのできる教育環境づくりを進めて参ります。