鹿児島県には、教育を大事にする伝統や精神、風土があり、豊かな自然、近代日本をリードした歴史、更には伝統的な地域の教育力が今も受け継がれています。
本県の教育に対するこうした優れた特性を生かしながら、県教育振興基本計画に掲げる「あしたをひらく心豊かでたくましい人づくり」の実現に向け、知・徳・体の調和の取れた教育を推進しているところです。
今年は明治維新150周年にあたりますが、本県では郷土の先人である西郷隆盛の足跡を異年齢の青少年の集団でたどる事業や、青年層を対象に設置した「かごしま青年塾」などを通して、将来の日本や本県を支える人材育成に取り組むとともに、2020年に本県で開催される「燃ゆる感動かごしま国体」に向けた競技力向上対策や運動施設整備にも取り組んでいます。
また、今日的課題である教育費負担の軽減を図るため、離島の学校から本土等で開催される部活動の県大会に参加する生徒に対する経費の一部助成を新たに始めたほか、離島地域における特別支援教育の充実を図るなど、地理的条件にかかわらず、児童生徒が安心して教育を受けられる環境づくりにも努めているところです。
今後も、このような取組とともに、学校、家庭、地域社会の一層の連携を図り、本県教育の振興・充実に努めて参ります。