さいたま市教育委員会は、「GIGAスクールさいたまモデル」の実現に向けて、教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するICTのプロフェッショナル人材を、副業・兼業限定で2020年8月4日まで公募する。
教育DXとは、デジタルを利用して教育に変革をもたらすこと。
1人1台のPC整備が2020年度内に前倒しとなるなど、新型コロナウイルス感染症の影響を受けてGIGAスクール構想の環境整備が加速化したことを受け、これをサポートする教育DX人材を転職サイト「ビズリーチ」を通じて募集する。
さいたま市教育委員会の細田眞由美教育長(写真右)は「GIGAスクール構想実現できる通信環境やセキュリティ確保などの問題を解決するためのITのスペシャリストは、教育現場には不足している。そこで副業・兼業でITのスペシャリストを公募し、副業・兼業という形をとることで、自治体でもキャリアのあるプロフェショナルな人材の力を借りることができるのではないかと考えた。教育のプロとITのプロのコラボレーションにより教育現場に化学反応が起こることを期待している。さいたま市ではグローバル・スタディ科やさいたまSTEAMS教育に取り組んでいる。さいたま市の子どもたちは学習意欲が高く、日本一の教育都市に向けた下地は十二分にできている。約10万3,000人の子どもたちと約6,500人の教職員を抱える、さいたま市の未来を創るGIGAスクール構想の青写真を描き、推進する」と語る。
募集人数は4名。さいたま市のGIGAスクール構想の全体像設計およびIT戦略策定などを行う「GIGAスクールアドバイザー(プログラム・マネージャー)」、学校内外の通信環境や端末の通信環境についてアドバイスを行う「教育ICTインフラアドバイザー」、情報セキュリティポリシー策定や学校内セキュリティ構築の支援にあたる「セキュリティ・アドバイザー」、オンライン学習が行われる中、新しい学習や授業のあり方を提案する「デジタル&オンライン教育コンテンツアドバイザー」の4つの業種で各1名を募集する。
さいたま市教育委員会では「GIGAスクール構想プロジェクトチーム」を結成。このチームに4人の人材を迎えてGIGAスクールを実現させる。
ビズリーチのWebに公募ページを開設。多数のプロ人材に周知する。9月上旬には採用決定する。採用は2021年3月末までの予定だが、各校の改革の牽引役となるエバンジェリストを育成するため2021年度以降の協力も検討する考え。