滋賀県では、2019年3月に策定した「第Ⅱ期学ぶ力向上滋賀プラン」に基づき、「読み解く力」の育成に重点を置いた取組を進めています。基礎的・基本的な知識・技能に加え、文章や情報を正確に「読み解き理解する力」の習得が、社会で生きていくための重要な要素であり、「読み解く力」を育成することで、身につけた知識・技能をより良く活用して課題を解決できると考えています。
「読み解く力」には、文章や情報を正確に読み解き理解する力と、相手の言葉やしぐさ、表情から、相手の意図や思いを読み解き理解する力の2つの側面があります。そして、その両面から「必要な情報を確かに取り出すこと」「情報を比較し、関連付けて整理すること」「自分なりに解決し、知識を再構築すること」の3つのプロセスを意識して育成することが大切であると考えています。
そのため、県民や教育関係者に周知を行い、研究や研修を進め、授業改善を図っています。また「読み解く力」を育む読書についても、家庭・学校・地域が連携し、家庭での親子読書の啓発や、学校図書館の活用等に力を入れています。
大きな時代の変革期にある中、この「読み解く力」の育成に重きを置きながら、諸課題に柔軟に対応し、主体的に解決していく人づくりを目指して、滋賀の教育の推進に取り組んで参ります。