本県では、次年度からの5年間を計画期間とする「山梨県教育振興基本計画」を本年度中に策定する予定であり、超スマート社会の到来、人口減少・少子高齢化の進行、グローバル化の進展など、激変する社会・産業構造や国際情勢に対応する人材の育成に向けた本県の教育の方向性について、現在検討を重ねているところです。
計画では「学び続け、共に生き、未来を拓くやまなしの人づくり」を基本理念に掲げました。これは、確かな知識や技能に基づき、正確で適切な思考や判断・表現のできる自立した人間となるために生涯学び続け、多様な立場の人々と協働で問題解決に取り組み、そこから新たな価値を創造して山梨の未来を切り拓く人材の育成、すなわち「自立」、「協働」、「創造」の素養を備える人材の育成を目指す姿です。
人を育てる教育の営みには、情報の収集・分析等から得られた知見や思考、それを活かす際に、自分の気持ちを大事にするとともに他人の心にも寄り添う感情、そして感情をコントロールしつつさらにより良いものを目指す意志や意識、すなわち「知・情・意」が大切であると私は思っています。
本県の新たな計画と、それに基づく教育施策や事業の展開とともに、教育委員会や各学校が、「知・情・意」をもって教育に当たる原点を大事にし、本県教育の振興に努めて参ります。