第3期ひょうご教育創造プランにおいて、基本理念「兵庫が育む こころ豊かで自立する人づくり」のもと、変化が激しく予測困難な時代に子供たちが将来の夢や希望に向かって主体的にキャリア形成と自己実現を図ることをめざし、重点テーマ「『未来への道を切り拓く力』の育成」を掲げています。このことは、新型コロナウイルス感染症のように、当たり前のことができなくなる未曾有な事態こそ求められる力であると思います。
昨年の長期臨時休業の影響を調べるため、本県独自に児童生徒の学習調査や心のケアアンケートを実施し、その結果を踏まえ、学習支援や心のケアに取り組んでいます。一方で、2020年度から県立高校において、文系・理系といった既存の領域にとらわれず、芸術を含む様々な学びを融合し、ICTやIoTの情報技術を活用した課題研究等に取り組む「STEAM教育」をモデル的に実施しています。また、今年度コロナ禍を契機に整備が進んだICT環境を活用した学びをすべての学校で実践できるよう、先導する教員を「HYOGOエバンジェリスト」として養成し、指導力向上に取り組んでいます。
新型コロナは依然厳しい状況がありますが、ポストコロナを見据えた人づくりを念頭に置きつつ、今後とも新しい取組や、従来からの兵庫型「体験教育」など兵庫らしい教育を推進します。