昨年はコロナ禍の影響下で、改めて学校教育が見直され、その価値を問い直す一年であったと思います。本年は、刻々と変化する社会の動向の中で、これまでの取組を踏まえ、その基本理念を継承しつつ、新しい時代を見据えた学校教育の在り方を創造する契機の年にしたいと考えます。
本県は、夢に向かってチャレンジする人づくりを基本理念とし、豊かな知性や健やかな心と体を兼ね備え、社会の一員として、より大きな舞台で活躍できる人材を育てる教育を推進しています。
現在、次期教育基本計画の策定に向け、重点項目の構想・整理を行っていますが、これまでの本県の取組の強みを基に、新たなビジョンを創出することも大切です。
小・中学校では、学力向上に向け、有識者を交えた委員会を設置し、個を活かす協働的な学びを実現する指導体制や学習指導の在り方について検討したところであり、今後の授業改善に反映して参ります。また高等学校では、大学等と連携し探究的な学びを通して地域社会が抱える課題の解決に関わるなど、学校の特色を生かした独創的な教育プランの具現化とその成果の普及を図ります。
一人ひとりが将来に希望を持ち、夢と笑顔を大切にする香川の教育を通し、未来の創り手となる豊かな人間性と個性あふれる人材を育成して参りたいと考えています。
