麗澤中学・高等学校の中学2年生はバーチャル世界で修学旅行を実施。修学旅行で訪れる予定だった建築物をMinecraft内に建設し、日本文化を研究する。
■生徒のアイデアでバーチャル修学旅行に
同校の中学2年生は、関西研修旅行として、伊勢・奈良・京都を訪問し、日本文化について学ぶ予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で7月の時点で中止が決定。その後、代替案を検討してきたが、生徒のアイデアでMinecraftによる日本文化研究に決定した。
■伊勢・奈良・京都の歴史的建造物をMinecraftで再現
仲間と一緒にバーチャル上で旅をし、日本文化に関して研究する目的のために共同作業をするというのは、修学旅行に替わるものとしてふさわしいとして実施に至った。生徒はMinecraft内において修学旅行で訪れるはずだった伊勢・奈良・京都の歴史的建造物を細部まで再現する。また、Minecraftを活用することで、プログラミング教育へのスムーズな導入も期待できる。
■バーチャル世界で仲間との思い出を作る
この取組の目的は、①「バーチャル世界上での共同作業を通して仲間との思い出を作る」、②「歴史的建造物の細部まで研究し、その意味について考える」、③「仲間同士での教え合い、学び合いの機会を作る」、④「プログラミング教育に活用できるMinecraftに学年全員が慣れ親しむ」の4点となる。
<中学2年生 学年部長 秋元誠道教諭 コメント>
「生徒たちの可能性は無限大。コロナ禍だからといって修学旅行で行けるところを県内や現存する世界に限定する必要はない。これからを生きる生徒たちには、バーチャルという新しい世界にも飛び込んでいってほしいと。これまでゲームで楽しむだけのものだったバーチャル世界が、学びの場であり、思い出づくりの場にもなるということを体験を通して知ってほしい」