絵本『ねずみくんのチョッキ』(1974年ポプラ社刊)は、シリーズ累計490万部を超える人気作。今年誕生50周年を迎えたことを記念した特別展覧会「誕生50周年 ねずみくんのチョッキ展 なかえよしを・上野紀子 想像力のおくりもの」が、5月22日(水)~6月3日(月)まで、東京・中央区の松屋銀座で開催されている(以降、全国を巡回予定)。
5月22日にはオープニングイベントが開催され、作家のなかえよしを氏と、ねずみくんの絵本シリーズの大ファンでもある俳優の菊池亜希子氏がスペシャルゲストとして登場した。
なかえ氏と菊池さんのトークセッションでは、なかえ氏が『ねずみくんのチョッキ』が誕生した当時のようすや、創作の中で大切にしていることを紹介。また2019年に逝去した上野さんとどのように作品を生み出していったのか、上野氏が絵が上手だったこと、「絵が好きで、“描けない”と言ったことがなく、見本(ラフスケッチやイメージ)を見せると、画材を工夫して描いていました」と語った。
現在は上野氏の遺した絵をもとに「ねずみくんシリーズ」を生み出し続けている。パソコンでアップにして絵を見ることもあり、「改めて(上野氏の)絵を見ると、細かく描いてくれていたな、と感じます」と語った。
菊池さんは「原画の力もあり、展示のところどころに仕掛けもある。絵本の2次元の世界が立体的になって息が吹き込まれたようで、これまで頭の中にあった『ねずみくん』シリーズの世界にようやく入れたと思いました」と本展の見どころを紹介した。
■1974年誕生の ねずみくん絵本シリーズ 原画約200点など
赤いチョッキを着たちいさな主人公、ねずみくんが登場する絵本『ねずみくんのチョッキ』は、1974年、作家・なかえよしを、画家・上野紀子夫妻の共同作業によって生まれた。
以降、現在に至るまでシリーズが刊行され世代を超えて愛されてきた。誕生50周年を記念した最新作『ねずみくんからのおくりもの』を含め、現在41巻まで刊行されている。
本展では、シリーズ1作目の『ねずみくんのチョッキ』や、アイデアの元となった『ELEPHANT BUTTONS』をはじめ、約200点にのぼる全シリーズの原画やスケッチの数々、上野紀子氏の作業机を再現したブース、
ねずみくんとねみちゃんの立体オブジェ、来場者がオリジナルの絵本を作れる『ねずみくん もういいかい』企画、中江壽男氏・上野紀子氏が描いたシュルレアリスムの油絵「少女チコ」シリーズなどの夫妻のもうひとつのライフワークも紹介。
親子・家族はもちろん、幅広い世代で楽しめる内容となっている。
【開催概要】
日時:2024年5月22日(水)~6月3日(月)
開場時間:午前11時~午後8時 ※5月26日(日)、6月2日(日)は午後7時30分まで。最終日は午後5時閉場。入場は閉場30分前まで
会場:松屋銀座8Fイベントスクエア(住所:東京都中央区銀座3-6-1)
主催:ねずみくんのチョッキ展実行委員会/特別協力:ポプラ社
アートディレクション:福島よし恵
【チケット】
■当日券 一般1800円(グッズ付一般2,400円)、中高生1300円(グッズ付中高生1,900円)、
小学生800円(グッズ付小学生1,400円)
■前売券 一般1500円(グッズ付一般2,100円)、中高生1000円(グッズ付中高生1,600円)、
小学生500円(グッズ付小学生1,100円)
※チケットはアソビューにて販売 https://www.asoview.com/channel/tickets/WYnlJSQnSF/
※土・日のみ日時指定
★詳細は下記サイトも参照
50周年展覧会サイトhttps://www.poplar.co.jp/pr/nezumikun50th/exhibition/
50周年サイト https://www.poplar.co.jp/pr/nezumikun50th/