GIGAスクール構想で配備されるICT環境をどう活用して主体的・対話的で深い学びを実現するのか。文部科学省は各教科における解説動画を順次公開している。11月10日、国語、社会、技術科、家庭科、生活科・総合的な学習(探究)の解説動画を公開した。
■各教科の解説動画が順次公開
文部科学省は、各教科等の指導におけるICTの効果的な活用に当たって参考となる解説動画を作成しており、YouTube文部科学省公式動画チャンネルを通じて順次公開している。11月10日には、新たに国語、社会、技術科、家庭科、生活科、総合的な学習(探究)の解説動画が公開された。
■1人1台端末の活用事例などを紹介
国語科は1人1台端末の活用事例として、関心のある事柄から新聞に投書する題材を決め、文章作成ソフトで下書きを作成し、希望者は投書をデータで投稿する事例などが紹介されている。また、臨時休業中のICT活用事例なども紹介している。
■プログラミングで社会の課題を解決
技術・家庭(技術分野)の指導におけるICTの活用では、これまでソフトウェアを用いて学習することが多かった「デジタル作品の設計と制作」について、「ネットワークを利用した双方向性のあるプログラミングによる問題の解決」をプログラミングで学び、「災害時における避難者経路コンテンツ」や「高齢者の食事サポートシステム」を授業で開発した事例が語られている。
■ICTを活用することで「時間と空間を超えた学び」などが生まれる
生活科におけるICTの活用については「思いや願いを持つ」「活動や体験をする」「感じる・考える」「表現する・行為する」の4つの学習過程に沿ってICTの活用例を紹介。総合的な学習(探究)の時間では、児童生徒がICTをさらに活用していくことで「時間と空間を超えた学び」「個と集団の深まり」「探究の高度化」が期待されるとして、それぞれの事例を解説している。